民藝をテーマにしたまちづくり
鳥取駅前商店街は「鳥取民藝発祥の地」とされ、民藝の魅力あふれる施設や店舗が数多くあります。
2021年からは民藝をテーマにした秋のイベント「みんげいみっけ!」を毎年開催しており、
2024年には民藝の器でこだわりの焙煎珈琲を楽しめる「たくみ珈琲店」もオープンしました。
民藝をもっと身近に、見て、触れて、感じていただける商店街として、
これからも民藝を中心とした街の魅力発信に努めてまいります。



鳥取駅前が「民藝発祥の地」と言われる理由は?
鳥取駅前が「鳥取民藝発祥の地」と謳われているのは、
民藝活動の父とも称される吉田璋也氏の功績によるものです。
吉田璋也は、明治31年に鳥取市立川で生まれました。
二十代の頃、柳宗悦や河井寛次郎、志賀直哉と出会い、のちに自らも「新作民藝運動」を興します。
民藝運動において、鳥取のみならず日本中に大きな影響を与えた人物です。
自ら多くの民藝作品を創作し、デザイナーとしても大きな業績を残しました。
鳥取駅前商店街の「民藝館通り」には、
吉田璋也が遺した「鳥取たくみ工芸店」「鳥取民藝美術館」「旧吉田医院」をはじめ、
民藝をテーマとするお店・施設が多数並んでいます。
民藝を楽しめる、鳥取駅前商店街の施設・お店


見る
鳥取民藝美術館
吉田璋也が収集した世界の民藝品約5000点以上を収蔵。民藝の魅力を実感し、より理解を深められる貴重な美術館です。

童子地蔵堂
吉田璋也プロデュースによる童子地蔵堂。鳥取市内の無縁となった童子地蔵が祀られており、色とりどりの愛らしい光が祈りの堂宇に降り注ぎます。

旧吉田医院
国の登録有形文化財。鳥取大火で焼失した建物を、吉田璋也が設計・再建しました。木造塗籠め造り2階建て4層構造の特徴的な建物です。
通常非公開ですが、鳥取駅前商店街・太平線通り商店街の秋のイベント「みんげいみっけ!」期間中など、期間限定で一般公開することがあります。
〒680-0821 鳥取県鳥取市瓦町503

買う
鳥取たくみ工芸店
飾らない美しさと道具としての機能美を併せ持つ民藝の品。陶器、ガラス、木工、染織など、県内外の職人さんによる手仕事の品に出会えます。

使う
たくみ割烹店
店内の調度品から器にいたるまで、民藝で統一し、民藝のある暮らしを体感できる「たくみ割烹店」。吉田璋也考案の「すすぎ鍋」が有名です。

たくみ珈琲店
丁寧に自家焙煎した煎りたての珈琲をご賞味ください。提供する器はすべて民藝のもの。実際に使って、憩いの中で民藝の魅力を体感いただけます。

秋の民藝イベント「みんげいみっけ!」







文化香る商店街へ、来て、観て、体感!

ポスター (2021年)
「みんげいみっけ!」は民藝をはじめとする地域の歴史・文化に触れ、新たな魅力を発見し楽しんでいただくイベントです。太平線通り商店街と合同で、2021年から毎年秋に開催しています。
イベントの内容は毎年変わりますが、過去には「旧吉田医院」特別一般公開、陶芸体験、人力車体験、「鳥取民藝美術館」企画展、古本市や骨董市、屋台村など、民藝をテーマにしたさまざまなイベントを開催してきました。抽選で鳥取民藝品が当たるスタンプラリーやガラポン大会も好評で、毎年県内外から多くの方にご来場いただき賑わっています。
公式サイト:みんげいみっけ!
民藝視点のまちづくりワークショップ



「集めてつくる えきまえマップ」ができるまで

2023年から2024年にかけて、民藝をテーマにした”まちづくりワークショップ”を開催。ワークショップには鳥取県内外の多くの方々にご参加いただきました。
「民藝とは」「まちづくりとは」を学び、イベント「みんげいみっけ!」やワークショップを通じて集めた商店街のおすすめ情報を「集めてつくる えきまえマップ」に掲載しました。地図を見ながら街を散策し、お店のシールを集めて貼っていくと完成するというユニークなマップになりました。